お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「あの…」
蓮と一条が一斉に真帆を振り返る。どきどきと胸が鳴った。
「…た、確かにこの資料は少しわかりづらいように思えます。専門の方が書くとこうなりますよね。私、このあたりの改正に関しては把握していますので…あの、もしよろしければ副社長が読まれる用に、少しまとめてみようと思うのですが…いかがでしょう…?」
突然の真帆の申し出を2人はやや唖然として聞いている。
先に反応したのは一条だった。
「あぁ、そういえば入江さんは法学部でしたね。さらにいえば前職は法律事務所…できそうですか」
真帆は頷く。
「やってみます」
ではお願いしますという一条の向こうで蓮が、法律事務所…と呟いた。真帆はそれを聞こえないふりをしてパソコンに集中する。
蓮に掴まれた火傷にならなかったはずの右手がうずいた。彼にどう思われているかはわからないけれど自分が彼の為にできることがあるのであればやろうと思った。
蓮と一条が一斉に真帆を振り返る。どきどきと胸が鳴った。
「…た、確かにこの資料は少しわかりづらいように思えます。専門の方が書くとこうなりますよね。私、このあたりの改正に関しては把握していますので…あの、もしよろしければ副社長が読まれる用に、少しまとめてみようと思うのですが…いかがでしょう…?」
突然の真帆の申し出を2人はやや唖然として聞いている。
先に反応したのは一条だった。
「あぁ、そういえば入江さんは法学部でしたね。さらにいえば前職は法律事務所…できそうですか」
真帆は頷く。
「やってみます」
ではお願いしますという一条の向こうで蓮が、法律事務所…と呟いた。真帆はそれを聞こえないふりをしてパソコンに集中する。
蓮に掴まれた火傷にならなかったはずの右手がうずいた。彼にどう思われているかはわからないけれど自分が彼の為にできることがあるのであればやろうと思った。