お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
小さな変化
「本日は、これからすぐ向かわれる重役会議のあと帝都ホテルの会長との会食がございます…」
真帆が残業をした次の日の朝の副社長室では、毎朝恒例の一条のスケジュール確認が行われている。
スカイツリーが臨める足元まである大きな窓からは梅雨の晴れ間の太陽の光がたっぷりと差し込んでいる。
「失礼します」
真帆は許可を得てからコーヒーを片手に入室した。
本当であれば一条が退室してからコーヒーを、というのがいつもの流れだ。けれど今日は重役会議が30分前倒しで始まる。
真帆は蓮がおそらく一条との打ち合わせが終了したらコーヒーを飲む間もなく会議に向かうだろうことを想定して早めに持ってきたのだ。
その真帆の意図は二人ともに正確に伝わっているようで、特に咎められることもなく受け入れられた。内心で少し安堵しながら、ぽんぽんと言葉のやりとりを続ける二人を横目に真帆はコーヒーを蓮の前に置いた。
真帆が残業をした次の日の朝の副社長室では、毎朝恒例の一条のスケジュール確認が行われている。
スカイツリーが臨める足元まである大きな窓からは梅雨の晴れ間の太陽の光がたっぷりと差し込んでいる。
「失礼します」
真帆は許可を得てからコーヒーを片手に入室した。
本当であれば一条が退室してからコーヒーを、というのがいつもの流れだ。けれど今日は重役会議が30分前倒しで始まる。
真帆は蓮がおそらく一条との打ち合わせが終了したらコーヒーを飲む間もなく会議に向かうだろうことを想定して早めに持ってきたのだ。
その真帆の意図は二人ともに正確に伝わっているようで、特に咎められることもなく受け入れられた。内心で少し安堵しながら、ぽんぽんと言葉のやりとりを続ける二人を横目に真帆はコーヒーを蓮の前に置いた。