お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
その日の午後、帝都ホテルの会長との会食から帰社して副社長にこもっていた蓮が突然秘書室の方のドアを開けた。
そして一条を見る。
「一条」
「いかがなさいましたか」
一条はすぐに反応した。
「東日本銀行の大貫頭取が一時間後にみえることになった。応接室を準備してくれ」
蓮の手には携帯が握られている。
おそらくついさっき、秘書室を通さずに連絡があったのだろう。
「突然ですね、何かありましたか」
一条が眉を寄せる。
けれど蓮は心配するなと首を振った。
「ちょっと時間が取れるから顔を見にくるだけだ。何も準備はいらない」
蓮の交友関係の広さは社内でも有名だ。
特にビジネスの話でなくてもこうやって会いにくる大物も少なくはない。
そして一条を見る。
「一条」
「いかがなさいましたか」
一条はすぐに反応した。
「東日本銀行の大貫頭取が一時間後にみえることになった。応接室を準備してくれ」
蓮の手には携帯が握られている。
おそらくついさっき、秘書室を通さずに連絡があったのだろう。
「突然ですね、何かありましたか」
一条が眉を寄せる。
けれど蓮は心配するなと首を振った。
「ちょっと時間が取れるから顔を見にくるだけだ。何も準備はいらない」
蓮の交友関係の広さは社内でも有名だ。
特にビジネスの話でなくてもこうやって会いにくる大物も少なくはない。