消女ラプラス
プロローグ
広大な宇宙を無数の糸が絡み合い、ほどけて、また繋がっていく。
糸はどこまでも続いていく。
過去。現在。未来。
そんなものは遠大な糸の前では記号に過ぎない。
時に糸は形を変える。でもそれは彼女が手を触れた時だけだ。
誰も触れない限り糸は決してほつれない。結ばれることもない。
それはきっと神が定めたルール。触れられざる法則。
本当にそうだとしたら、その糸を自在に操れる私は――きっと『悪魔』なのかな。
その時彼女はふと気づく。
自分以外で糸に触れた存在が現れたことに。
貴方は一体誰? どうしてそんなことをするの?
私と違って貴方は自由なのに。そんな苦しいことをする必要はないのに。
このままじゃ貴方まで『悪魔』になってしまう。
でもそれじゃあ可哀そうだよね。
そうだ! じゃあこう名付けましょう。
これならきっと、貴方も喜んでくれるよね。
糸を操る『悪魔』を邪魔する者――だから、貴方は『天使』。
糸はどこまでも続いていく。
過去。現在。未来。
そんなものは遠大な糸の前では記号に過ぎない。
時に糸は形を変える。でもそれは彼女が手を触れた時だけだ。
誰も触れない限り糸は決してほつれない。結ばれることもない。
それはきっと神が定めたルール。触れられざる法則。
本当にそうだとしたら、その糸を自在に操れる私は――きっと『悪魔』なのかな。
その時彼女はふと気づく。
自分以外で糸に触れた存在が現れたことに。
貴方は一体誰? どうしてそんなことをするの?
私と違って貴方は自由なのに。そんな苦しいことをする必要はないのに。
このままじゃ貴方まで『悪魔』になってしまう。
でもそれじゃあ可哀そうだよね。
そうだ! じゃあこう名付けましょう。
これならきっと、貴方も喜んでくれるよね。
糸を操る『悪魔』を邪魔する者――だから、貴方は『天使』。
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