続・闇色のシンデレラ
「ずっと、考えてたの」



本当は、ずっと前から決まっていたんだ。



「志勇と出会って、知ったこと。
志勇と出会えたから、感じた言葉があるの」

「俺と出会えたから?」

「うん、同時にそれは、私がずっと願っていたことでもある」



そう言って、目を伏せ、お腹をそっと撫でる。



「わたし、志勇と出会う前はずっと孤独だった。
みんなに当たり前にあるものがわたしにはなかった。
だけど、あなたに出会ったことで、たくさんの人と関わりを持つようになって、それを感じるができるようになった」

「……孤独になくて、今のお前にあるもの、か」

「うん、それがこの子の名前のヒント。当ててみて?」



すると志勇は視線を斜め下に向け、腕を組んで思考を巡らせる。

そうしてゆっくりと考え、彼が出した答えに、わたしは──






「つながり……?」

「……」

「人との、つながりか?」




その通りだと、ゆっくりと目を細めるのだ。
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