続・闇色のシンデレラ
「はぁ……マジか」
2人の姿が見えなくなった後志勇は顔をしかめながら呟いた。
「どうしたの、なんのため息?」
「あのおてんばが義妹になると思うと心底嫌だ」
「わたしは嬉しいけどなぁ、親友の涼と家族になれるんだから」
「そこの心配だ、お前を盗られそうだから嫌なんだよ」
腕の中で大人しくしている永遠のふわふわの髪の毛をなでながら不満げに呟く。
一方の永遠は大好きなパパになでてもらえて嬉しそうだ。
「何笑ってんだよ、壱華」
「わたしも志勇と一緒だと思って」
「何が?」
「わたしにとって一番大事なのは志勇と子どもたちだよ。
それにこれ以上ない幸せを与えてくれたのは志勇なんだから、今更優先順位が覆るわけないでしょ」
わたしが笑いかけると「そうか……」とやわらかい表情で笑う志勇。
子どもができてからよくその幸せそうな顔をするようになった。
父親の自覚、というものだろうか。なんだかわたしも嬉しいなぁと幸せに浸かっていたのもつかの間───
「ママー!みてみてどろだんご!」
「え!?」
縁側の方から声がした。嫌な予感がして駆け寄ると、庭で絆と刹那が泥だらけになってキャッキャと遊んでいる。
やけに静かだと思ったらいつの間に!?
2人の姿が見えなくなった後志勇は顔をしかめながら呟いた。
「どうしたの、なんのため息?」
「あのおてんばが義妹になると思うと心底嫌だ」
「わたしは嬉しいけどなぁ、親友の涼と家族になれるんだから」
「そこの心配だ、お前を盗られそうだから嫌なんだよ」
腕の中で大人しくしている永遠のふわふわの髪の毛をなでながら不満げに呟く。
一方の永遠は大好きなパパになでてもらえて嬉しそうだ。
「何笑ってんだよ、壱華」
「わたしも志勇と一緒だと思って」
「何が?」
「わたしにとって一番大事なのは志勇と子どもたちだよ。
それにこれ以上ない幸せを与えてくれたのは志勇なんだから、今更優先順位が覆るわけないでしょ」
わたしが笑いかけると「そうか……」とやわらかい表情で笑う志勇。
子どもができてからよくその幸せそうな顔をするようになった。
父親の自覚、というものだろうか。なんだかわたしも嬉しいなぁと幸せに浸かっていたのもつかの間───
「ママー!みてみてどろだんご!」
「え!?」
縁側の方から声がした。嫌な予感がして駆け寄ると、庭で絆と刹那が泥だらけになってキャッキャと遊んでいる。
やけに静かだと思ったらいつの間に!?