続・闇色のシンデレラ
「凛太郎、今日はありがとね」

「いえ、ふたりともいい子でしたよ」



結婚式の二次会は出席せず、早めにお暇して家に帰った。

リビングに入ると永遠と刹那は並んでお昼寝をしていた。



「おひるねしてるねぇ」

「そうだね、気持ちよさそうだね」

「ぼくもおひるねしていい?」

「絆も今日は頑張って疲れたもんね。着替えてからおやすみしていいよ」



絆は大きくうなずいてウォークインクローゼットの方へ走っていった。



「それにしても絆、お兄ちゃんになりましたね」

「そうでしょ〜?すっかり長男っぽくなっちゃって。子どもの成長って嬉しいけどなんだか寂しいなぁ」

「そうですね、たくさん記録残しておかないと。
あ、今日永遠と刹那の写真たくさん撮ったんで後で送ります」




「これとかめっちゃかわいくて〜」そう言って撮った写真を見せてもらったので除くと、急にぐいっと肩を押された。

振り返るとそれは怖い顔をした志勇だった。
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