続・闇色のシンデレラ
「はー、うざっ!なんだよあの態度」

「刹那、文句言ってる場合じゃないよ。遅刻する」

「あ、やっべ!じゃあ母さん、いってきます」

「はーい、いってらっしゃい」



絆がいた場所を睨みつける刹那だったけど、永遠の言葉にあわててリビングを飛び出していった

同じ高校に通うふたりは一緒に家を出ていった。



「にしても、絆はほんっと壱華にそっくりだな」

「わっ……」

「性格はクソ親父に似てるが、まあ素直で真面目だからいいだろう」



しみじみと子どもたちの後ろ姿を眺めていたら、いつのまにか志勇が隣に立っていた。

我らが組長さまはわたしのおしりを撫でながらご満悦だ。

結婚して18年。相変わらず通常運転の志勇に朝からため息をこぼした。
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