呟くのは宣伝だけじゃありません!~恋も仕事もTwitterで!?~
デザインはあまり変わらないけど、データ管理できて百グラム単位か、できなくて五十グラム単位か。

「ちなみにデータ管理できるので一押しはこれだな。
でもここまで必要ないだろ」

それはなんかSFチックな見た目の体組成計だった。
お値段は二万七千円。
これくらいなら、ありなんでは……?

今回のアスレチック代に宿泊費、それにエステの代金も、モニターなんだから経費で落とすし、なんて言って滝島さんは払わせてくれなかった。

いや、これが経費で落ちないことくらい、いくらなんでも私だってわかる。
私が同じことをしたら、大石課長から避雷針も真っ青な雷を落とされ、始末書から一ヶ月はネチネチ言われるコース間違い無しだ。
なのに。

『大丈夫、大丈夫。
申請書、通してきたし』

なんて滝島さんはうそぶいた。
いくらいつもの呟きからミツミが緩い企業だって知っていても、一般常識としてこれは無理。
絶対無理。

それに最初から滝島さんの自腹だと知っていたとしても、エステ代以外は払うし。
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