呟くのは宣伝だけじゃありません!~恋も仕事もTwitterで!?~
せっかく、いい気分で帰ってきたのに、一気に最悪にまで落ちていく。

滝島さんならきっと、苦手なものをもらっても捨てたりしない。
いらないものだってちゃんと理由を言って返すなりしてくれるはず。
そこまで考えて、英人と滝島さんを比べている自分に気づいた。

「どうして……」

身の回りに比べられる男性が他にいないから?
でも気づくのは滝島さんは俺様だけど、誠実な人間ということばかり。

「お世話になってるからだよね、きっと」

それよりも英人の方だ。
既読スルーとかしたらなにを言われるのかわからない。

「えっと……」

しばらく悩んで画面に指を走らせる。

【ごめんなさい】

【気をつけます】

なんで私が、あやまらないといけないのだろう。
滝島さんに用意したものを勝手に奪っていったのは英人だ。
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