呟くのは宣伝だけじゃありません!~恋も仕事もTwitterで!?~
「滝島さんに渡したかったな」

間に合わせでコンビニで買ったのでも、彼はあんなに喜んでくれた。
笑顔と共にふんわりと香った匂いを思いだす。

「いい匂い、だったな……」

そんなことを考えて、慌てて打ち消した。

お風呂から上がったら、滝島さんと英人からメッセージが届いていた。
いい知らせと悪い知らせ、両方舞い込んできた心境だ。
どっちがどっちだって?
そんなの……。

少し考えて、英人の方を開ける。

【遅い!】

【オレからのLINEは秒で返せって言っただろ】

面倒。
なんか面倒。
付き合っていたときはそれが普通だったのに。

【はい、すみませんでした】

全くそんなことは思っていないのに、そう返信した。
たぶんもう、英人の性格からいってこれ以上の返信はない……どころか、未読スルーだろうとこっちはそのまま放置する。
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