メタモルフォーゼ
「き、消えた!」

下っ端たちが動揺する事は承知で、零時はそそくさとその場を去る。

零時には特殊能力や超能力などは持っていない。

今持っているのは、先ほど紹介した「ポーション」である。

メタモルフォーゼを使い、零時はその場を潜り抜けることに成功したのである。

「くそっ、また逃げられたか」

科学省の下っ端はそんなことでは驚かない。

こうやって何度も何度も同じように逃げられているのである。

かくして。

「ピーンポーンパーンポーン」

学校の時計が構内に鳴り響いた。

< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop