エレベーター
「それなら、授業の課題だって嘘を付けばいい。学校の歴史をさかのぼって調べているんだって」


そう言ったのは幸生だった。


授業の一環なら、清田先生も手伝ってくれるかもしれない。


「わかった。それなら話を聞きに行ってみよう」


あたしは気を取り直すようにそう言ったのだった。
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