エレベーター
『たぶん、俺はやりすぎたんだ。エレベーターの前で『出て来い!』って怒鳴ったり、扉を蹴とばしたりしたから』
「どうしてそんなことをしたの!?」
あたしは恐怖に震える声で怒鳴っていた。
エレベーターが本当に危険であることは、幸生だって理解していたはずだ。
それを、わざわざ怒らせるようなことするなんて……!!
『どうしても怪奇現象の正体を掴みたかったんだ! そしたら……突然、誰もいなくなった』
幸生の息がまた上がって来た。
今度は恐怖心からだろう。
「どうしてそんなことをしたの!?」
あたしは恐怖に震える声で怒鳴っていた。
エレベーターが本当に危険であることは、幸生だって理解していたはずだ。
それを、わざわざ怒らせるようなことするなんて……!!
『どうしても怪奇現象の正体を掴みたかったんだ! そしたら……突然、誰もいなくなった』
幸生の息がまた上がって来た。
今度は恐怖心からだろう。