エレベーター
「このままじゃ死んじゃうよ……!」
一穂があたしにすがりつく。
だけど、今のあたしにできることなんてなにもなかった。
目の前のエレベーターは動いていないのだから。
「どうしてこんなことに? あたしのときにはこんな風にはならなかったのに……」
あたしと幸生とで、どうしてここまで差ができてしまったんだろう?
やっぱり、幸生が相手を怒らせてしまったんだろうか?
考えてみても全くわからなかった。
ただ画面上に見えているエレベーターは上下運動を繰り返し、やがてゆっくりと3階へあがって来るのがわかった。
「もしかして、終わったのか!?」
それを見た充弘が声を上げる。
あたしはハッとしてエレベーターへ視線を向けた。
チンッと小さく音がして、エレベーターの扉が左右に開かれる。
そこにいたのは……血まみれで倒れている、幸生だった……。
一穂があたしにすがりつく。
だけど、今のあたしにできることなんてなにもなかった。
目の前のエレベーターは動いていないのだから。
「どうしてこんなことに? あたしのときにはこんな風にはならなかったのに……」
あたしと幸生とで、どうしてここまで差ができてしまったんだろう?
やっぱり、幸生が相手を怒らせてしまったんだろうか?
考えてみても全くわからなかった。
ただ画面上に見えているエレベーターは上下運動を繰り返し、やがてゆっくりと3階へあがって来るのがわかった。
「もしかして、終わったのか!?」
それを見た充弘が声を上げる。
あたしはハッとしてエレベーターへ視線を向けた。
チンッと小さく音がして、エレベーターの扉が左右に開かれる。
そこにいたのは……血まみれで倒れている、幸生だった……。