エレベーター
☆☆☆
それから1時間、咲子さんのお母さんは時折驚いた声をあげながらもすべての話を聞いてくれた。
「あのエレベーターが動くだなんて、そんな……」
口に手を当てて唖然としている。
「嘘じゃないんです。あたしは何度もエレベーター内に引きずり込まれました。友達の1人はそれが原因で今入院しています」
信じてもらえるわけがないと思っていた。
咲子さんの霊がいまだにさまよい続けているだなんて、母親からしたら信じたくもない事実だろう。
でも、咲子さんのお母さんはゆっくりとほほ笑んでくれたのだ。
「簡単には信用できる話じゃないけど、何度もここへ足を運んでくれているし、ひとまずはあなたたちの話を鵜呑みにすることにするわ」
そうして、咲子さんのお母さんは、咲子さんの生前の話をしてくれたのだった……。
それから1時間、咲子さんのお母さんは時折驚いた声をあげながらもすべての話を聞いてくれた。
「あのエレベーターが動くだなんて、そんな……」
口に手を当てて唖然としている。
「嘘じゃないんです。あたしは何度もエレベーター内に引きずり込まれました。友達の1人はそれが原因で今入院しています」
信じてもらえるわけがないと思っていた。
咲子さんの霊がいまだにさまよい続けているだなんて、母親からしたら信じたくもない事実だろう。
でも、咲子さんのお母さんはゆっくりとほほ笑んでくれたのだ。
「簡単には信用できる話じゃないけど、何度もここへ足を運んでくれているし、ひとまずはあなたたちの話を鵜呑みにすることにするわ」
そうして、咲子さんのお母さんは、咲子さんの生前の話をしてくれたのだった……。