エレベーター
届かなかったSOSボタン。
ファン第1号。
倒れた時の発見者……。
それらの単語が頭の中で結びつき、嫌な結末を導きだすのにそう時間はかからなかった。
あたしと光弘はハッと息を飲み、次の瞬間には男性が去って行った方向に視線を向ける。
男性はすでにどこかへ行ってしまい、痕跡を見つけることは難しそうだ。
「その、前原って人の住所を教えてもらえませんか?」
充弘がお母さんに頼み込む。
「でも、個人情報を勝手に流すわけにはいかないわよ」
「お願いします! なにか問題があったときには全部自分たちで責任をとりますから!」
どうにか前原という人と接触しなければならない。
そうすればきっと何かが見えて来るはずだ。
そう思い、あたしと光弘は深く頭を下げたのだった。
ファン第1号。
倒れた時の発見者……。
それらの単語が頭の中で結びつき、嫌な結末を導きだすのにそう時間はかからなかった。
あたしと光弘はハッと息を飲み、次の瞬間には男性が去って行った方向に視線を向ける。
男性はすでにどこかへ行ってしまい、痕跡を見つけることは難しそうだ。
「その、前原って人の住所を教えてもらえませんか?」
充弘がお母さんに頼み込む。
「でも、個人情報を勝手に流すわけにはいかないわよ」
「お願いします! なにか問題があったときには全部自分たちで責任をとりますから!」
どうにか前原という人と接触しなければならない。
そうすればきっと何かが見えて来るはずだ。
そう思い、あたしと光弘は深く頭を下げたのだった。