エレベーター
その温もりだけで緊張感が増していくし、なによりついさっきあたしは充弘に抱きしめられていたのだ。
その事実に体中が沸騰しそうだった。
「ちょっと美知佳、やるじゃん」
一穂があたしに耳打ちをしてきた。
違う。
そんなんじゃない!
と言おうとするが、口をパクパクさせるだけで言葉にならなかった。
「なにしてんだよ、ドジだなぁ」
幸生が明るい声でそう言い、笑い声を上げたのだった。
その事実に体中が沸騰しそうだった。
「ちょっと美知佳、やるじゃん」
一穂があたしに耳打ちをしてきた。
違う。
そんなんじゃない!
と言おうとするが、口をパクパクさせるだけで言葉にならなかった。
「なにしてんだよ、ドジだなぁ」
幸生が明るい声でそう言い、笑い声を上げたのだった。