エレベーター
☆☆☆
「美知佳、大丈夫?」
誰よりも早く教室に入って突っ伏していたあたしに、一穂が声をかけてきた。
顔をあげると一穂が驚いた表情を浮かべる。
「ちょっと美知佳、ひどい顔だよ!?」
「うん……昨日全然眠れなかったの」
そう言い、自分の頬を両手でかくした。
出かける前にコンシーラーで目の下のクマは隠したけれど、それだけでは疲れは隠しきれていなかったみたいだ。
「そっか。あんなことがあったんだもんね……」
一穂は心配そうに眉を下げている。
「でも、もうエレベーターには近づかないし、大丈夫だよ」
「うん……」
あたしの言葉にも、一穂は不安そうな表情を消さなかった。
「本当に、それだけでいいのかな?」
「え?」
あたしは首を傾げて一穂を見つめる。
「美知佳、大丈夫?」
誰よりも早く教室に入って突っ伏していたあたしに、一穂が声をかけてきた。
顔をあげると一穂が驚いた表情を浮かべる。
「ちょっと美知佳、ひどい顔だよ!?」
「うん……昨日全然眠れなかったの」
そう言い、自分の頬を両手でかくした。
出かける前にコンシーラーで目の下のクマは隠したけれど、それだけでは疲れは隠しきれていなかったみたいだ。
「そっか。あんなことがあったんだもんね……」
一穂は心配そうに眉を下げている。
「でも、もうエレベーターには近づかないし、大丈夫だよ」
「うん……」
あたしの言葉にも、一穂は不安そうな表情を消さなかった。
「本当に、それだけでいいのかな?」
「え?」
あたしは首を傾げて一穂を見つめる。