春学恋愛部
「……もっと早くにお前に言うべきだった。
お前から兄弟だとしか思えないって言われんのが怖かった。ダセェよな、俺」
華が拓馬の手を強く握って、「ごめん、私海斗とは付き合えない」と口を挟む。
海斗は場違いな笑顔を見せて、強く目を閉じている柚果に目を向けた後、華に向き直った。
「わかってる。俺、今度は間違えねーから。お前にちゃんと振られとこーかと思って。姉貴、ありがとな」
お前から兄弟だとしか思えないって言われんのが怖かった。ダセェよな、俺」
華が拓馬の手を強く握って、「ごめん、私海斗とは付き合えない」と口を挟む。
海斗は場違いな笑顔を見せて、強く目を閉じている柚果に目を向けた後、華に向き直った。
「わかってる。俺、今度は間違えねーから。お前にちゃんと振られとこーかと思って。姉貴、ありがとな」