春学恋愛部
海斗と付き合ってから、三回一緒に帰った。いつもコンビニの別れ道でバイバイだけど、少しずつ距離が縮まっている気がしていた。

自信をなくしている暇はない。
今日は海斗からの初めてのお誘いがあったのだから。

『今日家来たら?』と表示されるスマホを見てから、柚果は授業も上の空で聞いていた。

もちろん『行きます』と返信することだけは忘れずに。
< 22 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop