春学恋愛部
「彼氏と…ちょっとね。
何考えてるのか、わからないんだ」

詳しくは話さずに、そう言ってみる。

「君の彼氏って、あの海原先輩でしょ?
先輩モテるからって、気を使いすぎなんじゃない?
思い切ってぶつかってみたら?
それに、そんなに気後れするなら、君ももうちょっと痩せて、綺麗になってみたら?」

意外と核心をついてくる拓馬。

女の子に痩せろって…。
デリカシーないけど、嫌な気分じゃない…何でだろ?

思いながら柚果は小さく頷いた。

「ありがとう、馬瀬くんって…優しいね」
「拓馬でいいよ。ありがと。
また何かあったら相談ぐらい乗るよ?」

柚果は、少し明るい気分になって拓馬と別れた。

そうだ、明日、もっとちゃんと先輩に、気持ち伝えてみよう。
それに、ダイエットしようかな…、と思いながら。
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