春学恋愛部
放課後。スポーツクラブ。

柚果、拓馬、鈴花の3人が揃っている。
「何で鈴花まで？」
「だって、面白そうだし。私も最近、ここのお肉が気になってきたのよね」とお尻を指差すが、キュッと締まったハート型のお尻に、無駄な肉は見当たらない。

馬鹿らしいので、柚果は気にしないことにした。

「えーっと、馬瀬くんの紹介で入会してくれた、柚木さんと、鈴木さんですね。今日の体力測定を担当します、正林です」

爽やかに挨拶してくれたのは、イケメンランキング3位の、正林正樹だった。
「あれ？正林先輩、どうしてここに……？」

柚果が問うと、3人を見比べながらみるみる顔を赤くした正樹が答えた。
「ぶ、部活のない日はバイトしてるんだ。今は、補習期間中だから、部活休みだろ。あの…よろしく」

恥ずかしそうに、柚果に向かって微笑む。
そういえば、正林先輩って、絶対鈴花と目を合わさない気がする……気のせい？なんてぼんやりと考えていると、柚果の思考を中断するように「さぁ、頑張るよっ」と拓馬が肩を叩いた。
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