春学恋愛部
「ありがとう。鈴花がいつも、私のこと自分のことみたいに、怒ったり喜んだりしてくれるの、本当嬉しいよ。でも、一つ、言い忘れてることあるんじゃない?
ねぇ、正林先輩?」

突然話を振られた正樹は、顔が真っ赤になった。

「気付いてたんだ…」
鈴花のほうに目をやって、目を泳がせる。

「ごめん、柚果が海原先輩と再会してからと思って…」
鈴花も少し気まずそうに照れた。

「えっ?そうなの?二人、付き合ってるのー?言ってくれたらいいのに。でも、実は僕も、彼女が出来たんだよね。可愛いんだぁ。今度皆で遊びに行こっか」
拓馬の頬が緩むのを見て、柚果も幸せオーラに包まれる。

3組でトリプルデート、してみたいなぁ。
柚果は想像して微笑んで、大きな声で皆に言った。

「本当にありがとう!皆!」
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