春学恋愛部
8月31日。
昨日はキスした後、先輩はすぐに家まで送ってくれた。
「これ以上一緒にいると我慢できねーから」って、どーいう意味なんだろ?
私のこと、ちょっとは好きになってくれたのかな。
オーストラリアで浮気、してないよね……。
柚果はそんなことを考えているうちに家を出る時間になった。
鈴花にもらった服は無事着られて、髪もリボンをつけてまとめた。
いつもバイバイしていた、分かれ道へと向かう柚果。5分は早く着くはずだ。
鼻歌を歌いながら分かれ道が近付くと、海斗の姿が見え、慌てた柚果は走り出す。
「先輩、お待たせしてごめんなさいっ」
「別に、ちょっと早く着いただけ。
昨日、名前で呼べって言っただろ。
その敬語もやめろ」
相変わらずの面倒くさそうな喋りかたに、柚果は海斗が帰ってきたことを実感して、ニヤけてしまう。
「うん、海斗。行こう」
内心は相当照れながら、名前を呼ぶ。
なんだか本当に恋人同士みたい……にやけながら柚果は、海斗の横顔を見つめる。
キレイで整った顔は変わらないけど、もう冷たそうには見えなかった。
昨日はキスした後、先輩はすぐに家まで送ってくれた。
「これ以上一緒にいると我慢できねーから」って、どーいう意味なんだろ?
私のこと、ちょっとは好きになってくれたのかな。
オーストラリアで浮気、してないよね……。
柚果はそんなことを考えているうちに家を出る時間になった。
鈴花にもらった服は無事着られて、髪もリボンをつけてまとめた。
いつもバイバイしていた、分かれ道へと向かう柚果。5分は早く着くはずだ。
鼻歌を歌いながら分かれ道が近付くと、海斗の姿が見え、慌てた柚果は走り出す。
「先輩、お待たせしてごめんなさいっ」
「別に、ちょっと早く着いただけ。
昨日、名前で呼べって言っただろ。
その敬語もやめろ」
相変わらずの面倒くさそうな喋りかたに、柚果は海斗が帰ってきたことを実感して、ニヤけてしまう。
「うん、海斗。行こう」
内心は相当照れながら、名前を呼ぶ。
なんだか本当に恋人同士みたい……にやけながら柚果は、海斗の横顔を見つめる。
キレイで整った顔は変わらないけど、もう冷たそうには見えなかった。