春学恋愛部
女子会?
「……ねぇ、鈴花、もう正樹先輩とした……?」
ノンカロリーシュガーを入れたカップをかき混ぜながら、控えめに柚果が口を開く。
「……したって、あれ? だよね。柚果がそんな話、珍しいね」
大きなプリンが乗ったパフェ。
てっぺんのさくらんぼを摘まんだ鈴花が、固まって目を泳がせる。
「うん……ねぇ、した?」
「……正樹くんはそんなに手早くないの。まさか柚果、海原先輩としたの?」
問い返されて、柚果は目の前の苺のタルトを見つめたままうつ向いた。
「……誘ったら、断られたんだよね……」
「「えぇっ!?」」
二人の声が重なった。
「男の人が断るなんて、私によっぽど魅力がなかったのかなぁ。海斗、きっと今まで沢山の女の子としてきたんだよ。それなのに、どうして私じゃ駄目なんだろう。
私、海斗のことが分かんないよ」
項垂れて大好物の苺のタルトにも手をつけようとしない柚果に、鈴花はどういう言葉をかければいいのか分からない。
「男の人のことはよくわからないけど……何か理由が……ねぇ、どうなの?」
「そうだよ、どうなの?」
柚果と鈴花が向き直った先には……。
ノンカロリーシュガーを入れたカップをかき混ぜながら、控えめに柚果が口を開く。
「……したって、あれ? だよね。柚果がそんな話、珍しいね」
大きなプリンが乗ったパフェ。
てっぺんのさくらんぼを摘まんだ鈴花が、固まって目を泳がせる。
「うん……ねぇ、した?」
「……正樹くんはそんなに手早くないの。まさか柚果、海原先輩としたの?」
問い返されて、柚果は目の前の苺のタルトを見つめたままうつ向いた。
「……誘ったら、断られたんだよね……」
「「えぇっ!?」」
二人の声が重なった。
「男の人が断るなんて、私によっぽど魅力がなかったのかなぁ。海斗、きっと今まで沢山の女の子としてきたんだよ。それなのに、どうして私じゃ駄目なんだろう。
私、海斗のことが分かんないよ」
項垂れて大好物の苺のタルトにも手をつけようとしない柚果に、鈴花はどういう言葉をかければいいのか分からない。
「男の人のことはよくわからないけど……何か理由が……ねぇ、どうなの?」
「そうだよ、どうなの?」
柚果と鈴花が向き直った先には……。