クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
「次からはシャツじゃなくて本物にしな」
「いいんですか……?」
「いいよ。俺も雪乃さんを抱き締めるのが好きだから」
許しをもらって夏久さんの胸に顔を押し付ける。
男性というものを強く意識させられて、胸がぎゅうっと苦しくなった。
「ずっと、こうしてほしかったんです」
「大事な奥さんの望みにも気付けない夫ですまないな。これからは毎日抱き締めるよ」
「夜もこうやって寝てくださいね。すごく安心するので」
「安心するのは君だけなんだよな……。俺はそれどころじゃない」
夏久さんの香りに包み込まれて、胸の奥に隠していたものが全部溶けていく。
悲しい気持ちはすべてなくなってしまった。
代わりに、愛おしい気持ちがだだ洩れになる。
「私、ちゃんと夏久さんの奥さんになれますか?」
「もうなってる。君以上の人はいないよ」
頬に触れられて、その手に顔を寄せる。
「今は我慢しなくていいか」
顎を持ち上げられて、唇と唇が重なった。
「愛してる。毎日言ってもいいかな」
「恥ずかしいから、ときどきにしてください」
「なら、毎日言う」
「じゃあ私も言いますからね。恥ずかしくなっても知りませんよ」
「俺が恥ずかしくなるまで、何回でも言ってもらおうか」
「えっ」
再び、愛しているという囁きが唇の表面を撫でていった。
直後にぬくもりが触れて、吐息を飲み込まれる。
「いいんですか……?」
「いいよ。俺も雪乃さんを抱き締めるのが好きだから」
許しをもらって夏久さんの胸に顔を押し付ける。
男性というものを強く意識させられて、胸がぎゅうっと苦しくなった。
「ずっと、こうしてほしかったんです」
「大事な奥さんの望みにも気付けない夫ですまないな。これからは毎日抱き締めるよ」
「夜もこうやって寝てくださいね。すごく安心するので」
「安心するのは君だけなんだよな……。俺はそれどころじゃない」
夏久さんの香りに包み込まれて、胸の奥に隠していたものが全部溶けていく。
悲しい気持ちはすべてなくなってしまった。
代わりに、愛おしい気持ちがだだ洩れになる。
「私、ちゃんと夏久さんの奥さんになれますか?」
「もうなってる。君以上の人はいないよ」
頬に触れられて、その手に顔を寄せる。
「今は我慢しなくていいか」
顎を持ち上げられて、唇と唇が重なった。
「愛してる。毎日言ってもいいかな」
「恥ずかしいから、ときどきにしてください」
「なら、毎日言う」
「じゃあ私も言いますからね。恥ずかしくなっても知りませんよ」
「俺が恥ずかしくなるまで、何回でも言ってもらおうか」
「えっ」
再び、愛しているという囁きが唇の表面を撫でていった。
直後にぬくもりが触れて、吐息を飲み込まれる。