クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
「あの夜、君へ感じた思いに一番ふさわしい言葉は、もう見つけていたんだ」
「なんですか?」
「――愛してる」
耳元で囁かれてどきりとする。
「私……あのときはまだそこまで考えてなかった思います。好きだなとは思ってましたけど……」
「じゃあ、俺の方が早かったんだな」
ぱしゃり、と父がシャッターを切る。
フラッシュを焚いていないのは眠っている娘への配慮だろう。
「愛してるよ、雪乃さん」
そっと頬に柔らかいものが触れて目を見開く。
そのタイミングでまた父がシャッターを切ってしまった。
頬へのキスのせいできっと赤くなっただろう顔も写真に収められてしまう。
とても恥ずかしかったけれど、見返したときにはいい思い出になるのかもしれない。
(私も愛してる。夏久さんのこと、これからもずっとずっと――)
私からも夏久さんに寄り添い、ぬくもりを感じながらカメラに向かって笑顔を見せる。
本当に、とても幸せなひと時だった。
「なんですか?」
「――愛してる」
耳元で囁かれてどきりとする。
「私……あのときはまだそこまで考えてなかった思います。好きだなとは思ってましたけど……」
「じゃあ、俺の方が早かったんだな」
ぱしゃり、と父がシャッターを切る。
フラッシュを焚いていないのは眠っている娘への配慮だろう。
「愛してるよ、雪乃さん」
そっと頬に柔らかいものが触れて目を見開く。
そのタイミングでまた父がシャッターを切ってしまった。
頬へのキスのせいできっと赤くなっただろう顔も写真に収められてしまう。
とても恥ずかしかったけれど、見返したときにはいい思い出になるのかもしれない。
(私も愛してる。夏久さんのこと、これからもずっとずっと――)
私からも夏久さんに寄り添い、ぬくもりを感じながらカメラに向かって笑顔を見せる。
本当に、とても幸せなひと時だった。