クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
彩奈、と名付けた私たちの子供は、日々すくすく育っている。祖父である父が目に入れても痛くないほどかわいがっており、夏久さんも親ばかなのを合わせてちょっとしたお姫様扱いだった。ふたりが甘やかしすぎないようにするのが私の仕事になっているのだから、子育てというのは難しい。
「……でも、本当に懐かしいです。あのときここで夏久さんと出会ったから、今があるんですもんね」
「いろいろありすぎて忘れたくなるな。特に君を疑って冷たくしていたときのことは忘れたい」
「夏久さんが忘れても、私は一生覚えてますからね。すごく悲しかったんですよ」
「どうしたら許してくれる?」
「……でも、本当に懐かしいです。あのときここで夏久さんと出会ったから、今があるんですもんね」
「いろいろありすぎて忘れたくなるな。特に君を疑って冷たくしていたときのことは忘れたい」
「夏久さんが忘れても、私は一生覚えてますからね。すごく悲しかったんですよ」
「どうしたら許してくれる?」