彼と両思いになる方法
第4章『結婚式』
「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。」
「はい。誓います。」
今日は、私達の結婚式。
高校時代の友人も親族・家族も来てお祝いムードだ。
牧師がまた先輩が答えた同じ質問をする。
「はい・・・・・・。誓います。」
「それでは指輪の交換を。」
私達は、向かい合い指輪をはめるために左手を差し出す。
ふと、顔を上げた瞬間、先輩は微笑んだ。
それは、まるで悪魔のような不敵な笑い方だった。
そして、そっと腕を引っ張り耳元で囁く。
「これからも一緒だよ。美沙。」