彼と両思いになる方法
次の日から私の人生は薔薇色になった。
先輩と並んで通学路を登校したり、放課後にショッピングモールに行ったり。
先輩と過ごす毎日が幸せで、ずっとこのまま続けば良いのにって思った。
ある日の放課後。
私は、先輩と一緒に帰る為に教室に来た。
「せーんぱい!一緒に帰り・・・・・・」
「おい!中原!!」
他の先輩の怒鳴り声にかき消され、私は立ち止まった。
「お前、部活はどうすんだよ!次の大会もあるんだぞ!!」
「あー。大会?そんなの関係ないじゃん。」
「関係ないって・・・・・・。次の大会に勝ったら全国大会に行けるかもしれないんだぞ!!部の目標だった全国に!!それに、スポーツ推薦で大学行きたいって!お前、そう言ってたじゃんかよ!」
(スポーツ推薦・・・・・・。そんな夢が。この所、最近部活に行ってないような・・・・・・。)
「うっせーな。俺には夢とかどうでもいいんだよ!!もう、構うな!!」
「ちょっ!中原!!」
先輩は、教室のドアを開けて出て行ってしまった。
(先輩・・・・・・。何で?)