ももだろう
ももから生まれた桃太郎と名付けようと思ったのにこの有様である。

ももから生まれないのはさておき、カプセルが出てきたという事なのならば、これはまさに天からの贈り物?!ではなく、異常気象のせいでもなく、単なる鬼の創作物なのだろうと、二人は思ったのであった。

鬼は因みに鬼ヶ島という島ではなく、山にいる悪(あく)もの、まさしくこれは簡単に言うなれば。

「山賊」

である。

どの道おじいちゃんにとっては島にいようが山にいようが、その巨体で自分自身がどこでも行けるので、問題はないのだが。

というか、ストーリーに難ありである。

おばあちゃんは、そのもも?に目を移すと、中には二つカプセルが入っておった。

入っておったのである。

とにかく。

入っておったそのカプセルは、片方は青色、もう片方は赤色のカプセルが入っており、さらにご丁寧なことに、その横には付箋が貼られておったのである。

貼られておったのである。
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