ももだろう
おじいちゃん、その犬を見ること自体初めてなのは確かだ。
さらに、実際にその犬?とおぼしき存在と喋っているのもこれもやはり気にかかるというものである。
おじいちゃんは、基本的に肝っ玉が座っているのであるが、実際にその犬と対面した瞬間に、ちょっとおっかなびっくりしているのである。
それもそうである。
実際に犬が喋ることなんてことは日常生活からしてありえない代物だからである。
しばらくしてその犬のことを受け入れたおじいちゃんは、その犬のことを信じ、ありがとうと、ひとこと言い、その場を去ろうとした。
しかし、犬がそのおじいちゃんのことを嗅ぎ分けると。
「そなたには水難の相が出ておる」
そう、突然おじいちゃんに対して言われたのである。
(水難の相......確かにももも割れなかったし、水と何か関係があるに違いない)
と、生真面目なおじいちゃんは一瞬だけ思ったが、そこは全く気にせず。
「水難の相など出ていませんよ」
とひと言行ったのであるが。
犬が言った。
「最近地殻変動で大きなももが出来ておる」
「そのももを食べたものは皆病気にかかると、犬どもで言われているぞよ」
と、犬は喋った。
おじいちゃんは、心の中で。
「この犬、頭いい!」
と思ったのであった。
さらに、実際にその犬?とおぼしき存在と喋っているのもこれもやはり気にかかるというものである。
おじいちゃんは、基本的に肝っ玉が座っているのであるが、実際にその犬と対面した瞬間に、ちょっとおっかなびっくりしているのである。
それもそうである。
実際に犬が喋ることなんてことは日常生活からしてありえない代物だからである。
しばらくしてその犬のことを受け入れたおじいちゃんは、その犬のことを信じ、ありがとうと、ひとこと言い、その場を去ろうとした。
しかし、犬がそのおじいちゃんのことを嗅ぎ分けると。
「そなたには水難の相が出ておる」
そう、突然おじいちゃんに対して言われたのである。
(水難の相......確かにももも割れなかったし、水と何か関係があるに違いない)
と、生真面目なおじいちゃんは一瞬だけ思ったが、そこは全く気にせず。
「水難の相など出ていませんよ」
とひと言行ったのであるが。
犬が言った。
「最近地殻変動で大きなももが出来ておる」
「そのももを食べたものは皆病気にかかると、犬どもで言われているぞよ」
と、犬は喋った。
おじいちゃんは、心の中で。
「この犬、頭いい!」
と思ったのであった。