音のない声
1章 はじめまして
「行ってきます」
この言葉を親に言ったのは何年前だろう
そもそも親がいたのはいつまでだろう
朝からそんな事を考えていた
俺は青木爽、高校3年、親はいない
小学生の頃に親は離婚し
父親に引き取られたが
父親はろくに仕事もせずに酒に溺れ
俺が高校に入学してから俺を置いて女と出てった
幸い祖父が会社を経営しており
毎月の支払いや学費はすべて免除してくれている
ただ、俺は今まで高校2年間の中で何も無かった
本当になにも起こらなかったのだ
中学の頃不良グループに入っていた事が知られてなのか友達もいない
ただ授業を受けて帰る
よく漫画で見るような恋愛など想像すらできない
父が女と出てったあの日から俺は女が嫌いになった
どんなやつにいくら告白されても嫌気がさした
さっさと卒業して働きたい
この言葉を親に言ったのは何年前だろう
そもそも親がいたのはいつまでだろう
朝からそんな事を考えていた
俺は青木爽、高校3年、親はいない
小学生の頃に親は離婚し
父親に引き取られたが
父親はろくに仕事もせずに酒に溺れ
俺が高校に入学してから俺を置いて女と出てった
幸い祖父が会社を経営しており
毎月の支払いや学費はすべて免除してくれている
ただ、俺は今まで高校2年間の中で何も無かった
本当になにも起こらなかったのだ
中学の頃不良グループに入っていた事が知られてなのか友達もいない
ただ授業を受けて帰る
よく漫画で見るような恋愛など想像すらできない
父が女と出てったあの日から俺は女が嫌いになった
どんなやつにいくら告白されても嫌気がさした
さっさと卒業して働きたい
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