ビターでいい
とりあえず歩いてどこにどんな屋台があるのか把握した後、射撃やヨーヨーなどを楽しんだ。
「ああッ!破れた〜!!」
金魚すくいを一緒にしていると、華の紙が先に破れてしまった。しょんぼりする華に俺は「こうするんだよ」と鮮やかに金魚を捕まえる。
「ええっ!どうやって捕まえるの!?」
「企業秘密」
捕まえたのは、赤い尾びれがひらひらした金魚。華の浴衣の柄と同じ赤色だ。
「やるよ。うちには金魚鉢がないし。お前のところって金魚飼ってるだろ」
俺が金魚を渡すと、華は「本当!?ありがと〜!ジュリエッタのお友達が増える」と喜んだ。ちなみにジュリエッタは黒い出目金の名前。その名前を聞くたびに笑ってしまう。
「ジュリエッタ……。コイツの名前はどうするんだ?」
「う〜ん……。エリザベスにする!」
「エ、エリザベス……」
吹き出しそうになるのを懸命に堪える。華のネーミングセンスは斜めにぶっ飛んでいて面白い。でも、子どもの名前とかは絶対に任せない方がいいタイプだな。
「ああッ!破れた〜!!」
金魚すくいを一緒にしていると、華の紙が先に破れてしまった。しょんぼりする華に俺は「こうするんだよ」と鮮やかに金魚を捕まえる。
「ええっ!どうやって捕まえるの!?」
「企業秘密」
捕まえたのは、赤い尾びれがひらひらした金魚。華の浴衣の柄と同じ赤色だ。
「やるよ。うちには金魚鉢がないし。お前のところって金魚飼ってるだろ」
俺が金魚を渡すと、華は「本当!?ありがと〜!ジュリエッタのお友達が増える」と喜んだ。ちなみにジュリエッタは黒い出目金の名前。その名前を聞くたびに笑ってしまう。
「ジュリエッタ……。コイツの名前はどうするんだ?」
「う〜ん……。エリザベスにする!」
「エ、エリザベス……」
吹き出しそうになるのを懸命に堪える。華のネーミングセンスは斜めにぶっ飛んでいて面白い。でも、子どもの名前とかは絶対に任せない方がいいタイプだな。