春夏秋冬
あたしは下を向いた。
そんなにはっきり好きと言われると、どうしていいかわからない。
どうして、あたしなんだろう。
「サナ?」
ユウトの声にあたしは顔を上げた。
「どうかした?」
「ううん」
「あのさ、嫌だったら言って」
「え?」
「俺と一緒にいるの」
「嫌じゃない!」
あたしは弾かれたように答える。
「嫌じゃないよ…一緒にいるの」
自分が言った事が結構大胆なことに気付いて、あたしはまた顔を赤くする。
「よかった」
ユウトは笑った。