守るべきは・・・誰
6】
☆☆離婚へ向けて
紬との電話を切ってから
私は、夕飯の買い物をしながら
不動産屋に寄り
よい物件を見つけて
契約をした。
そこは会社の近くで
1DKだけど、家具家電がついていて
新築みたいに綺麗だった。
紬は、直ぐに来てくれて
部屋の片付けを手伝ってくれた。
陸は、帰ってくるかも
わからないし、知らない。
どうせ、明日も居ないはず
服や小物類は、すべて運び
帰りに紬と食事をした。
仕事に使う物は
まとめて宅配の人にお願いして
引き取りに来てもらった。
私の仕事部屋には、
ソファーしかなくなり
今夜は毛布にくるまって
眠りについた。
陸は、帰ってきたのか
わからない。
朝になり、私は市役所に行き
離婚届を貰い
その足で紬に合い
保証人欄を紬に書いてもらった。
紬は、
「本当に、いいんだね?」
と、心配してくれたけど
「私に関心のない人と
一緒にいる意味もない。
それに、たまらないの
陸といると・・・・
自分自身も嫌いになりそうだから。」
と、言うと
紬は、一緒に泣いてくれた。
日曜日は、陸の帰りを
待ったが、朝になっても陸は、
帰らなかったので
離婚届の用紙と手紙
婚約指輪、結婚指輪を置いてから
会社に向かった。