守るべきは・・・誰
慌てて、
結月のクローゼットやドレッサーの中を
確認すると・・・・・・空。
脱衣場にある
結月の物は、全て無くなっていて
結月の仕事部屋も・・・・空
ソファーの上に
きちんと毛布がたたまれていた・・だけ・・
嫌だ・・・
絶対に・・嫌だ・・・・
こんな・・一方的な別れ・・
納得できないよ・・・・
俺は、名刺に書かれている
弁護士さんに連絡をして
結月に合わせて欲しい。
話をさせてください。
話せば、きっとわかり会える。
と、何度もお願いした。
弁護士の三樹さんからは
「木原さん、
何度も言いますが、
結月さんは、合いたくないそうです。
全てを私に一任してくれています。」
と、言うばかり。
結月の携帯にかけるが
結月に繋がる事はなかった。
どうやら、携帯を変えている?
みたいだ。
弁護士の三樹さんとの
会話は平行線で
その間にも心春の病院から
呼び出され通う日々が続いていた。