守るべきは・・・誰
12】

☆☆成 立


弁護士の三樹さんより
連絡が入り
「全て終わりましたよ。」
と、言われた。

私は、ホッとした気持ちと
陸が、簡単に離婚に応じた事に
ショックがあった。

自分から、我慢出来ずに
逃げ出したくせに‥‥‥‥‥

三樹さんは決定した
離婚条件の内容を
説明してくれた。

陸は、ずいぶん無理をしたのでは
ないかと思ったが。

出来るから、そうしたんだろうと
思い受け取る事にした。

そして最後に
「ご主人からは、何度も話をしたいと
言われましたが、結月さんの事を
考えて、これ以上の先伸ばしは
得策でないと考えて
勝手ですが、かけにでました。

家庭裁判所に持ち込むと。

どうするべきかをご主人が
考えないといけないと思い。

ご主人は、病院の女性に
結月さんを大切にしたい
お見舞いには、来させてもらう
と、話しをしたようです。
それに対して女性も
詫びていたそうですが
その後女性の容態が急変して
病院から連絡があり
駆けつける自分に
これ以上、結月さんに辛い思いを
させたくないと離婚に応じたようです。」
と、話してくれた。
「彼女は、大丈夫だったのでしょうか?」
「はい。落ち着いたようです。

人が良すぎるよ。
まったく、紬に聞いていた通りだ。」
と、言いながら
「結月さん。
まだ辛い気持ちだと思うけど、
あなたは何も間違っていないよ。
素敵な女性です。
心から幸せになって欲しいと
俺も紬も思っています。」
と、言ってもらえて
「春斗さん、本当に
ありがとうございます。
愛する人に選んで貰えなかった事は、
私の中で、中々消化されないと
思います。
ですが、それを打ち砕くだけの
仕事をやってみようと
思っています。
私には、もう仕事しかないし
大好きな仕事ですから。」
と、話すと
「今度は、個人的に
三人で食事にいきましょう。」
と、言ってもらえたから
「はい。必ず。」
と、言って春斗さんと別れた。
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