守るべきは・・・誰
13】

☆☆離婚の報告


翌日、恭子さんに
離婚したことを報告をして
総務にも申請を提出し
課長と庄内支店長に
報告した。

課長は、
「大丈夫か?無理するなよ。」
と、言ってくれた。

庄内支店長から支店長室に
来るように言われて話をした。

経緯を簡単に報告もした。

支店長は、
「そんな事が······」
と、嘆きながら。
「ずっと、つらかったな?
まだ、大丈夫ではないだろうが
何かあれば・・・・
あ~、なくても良いから
連絡しろ。
呟きでも、苛立ちでも
なんでもだ。わかったか?」
と、言う支店長に
可笑しくなり笑っていると
「何を笑ってる?心配してるんだぞ。」
と、照れながら言う支店長に
「はい、ありがとうございます。
たっくさん、電話しますよ。」
と、言うと
「ああ、待ってる。」
と、言われてドキッと
してしまった。

支店長と連絡先は
お互いに知っている。

今まで
かけたことも、かかってきたことも
ないが‥‥‥‥‥。。。

それから、仕事に戻り
たまっている仕事を
片付けていると
定時は、はるかに過ぎていて
部署には、恭子さんと課長だけと
なっていた。
「結月ちゃん、そろそろ
あがろうか?」
「はい。そうします。」
と、言って課長に挨拶をして
帰宅しようと思っていると
携帯に着信が・・・・・
支店‥‥‥長‥‥‥?
「お疲れ様です。大野です。」
「そうか、大野か?
仕事、終わったか?」
「はい。いま、外にでるところです。」
「丁度、良かった。」
「何か、ありましたか?」
「いや、一緒に食事するぞ。」
「えっ、支店長とですか?」
「なんだよ、嫌なのか?
今から帰ってつくるのも大変だろ?」
「えっ、嫌では・・・
でも、良いのですか?」
「一緒にいきたいから誘ってんだ。」
「クスッ、わかりました。」
支店長が出てくるのを待って
一緒に食事をした。

支店長との食事は楽しくて
デザインの話や
学生時代の話で盛り上がった。

帰りも支店長に送って
もらった。

「一人で大丈夫です。」
と、言うが
支店長から、叱られて送られた。

危ないだの。一人で帰せるかだの。
可笑しくて、ずっと笑っていた。

支店長は、マンションに着くと
「いいな、大野。
なんでも、連絡しろ。
遠慮は、いらない。
一人で抱えたり、泣いたりするな。
わかったな。」
「えっ、はい。」
と、答えると
「じゃな。」と、言って
私の頭を撫でてから
支店長は帰って行った。
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