守るべきは・・・誰
☆☆帰国
今日、帰国をする。
この二年間
やれることはやった。
沢山の事を吸収もできた。
辛く、苦しいときもあった。
寂しいときもあった。
だけど・・・・・
「結月、お帰り」
と、抱き締めてくれる
この腕があったから
乗り切る事が出来た。
「うふっ、
ただいま戻りました。
輝さん。」
「ああ。待っていた。」
「うん、ありがとう。
輝さんがいてくれたから
ニューヨークで頑張れたの。」
「そう言ってくれるのは
嬉しいが、結月が頑張ったからだ。」
と、言われて
私も輝さんの背中に手を回す。
やはり、この胸は
落ち着く。
大きくて、温かい。
「輝さんが······好き」
「ああ。俺は、愛してるがな。」
「「クスクスっ」」
二人で笑いあって
空港を後にした。
明日は、少しだけ会社に顔を出して
二、三日休みを貰っていた。
恭子さんと紬には、
今日帰国することは連絡していた。
だが、二人から
迎えに行きたいけど
譲るから····
と、言われた
恭子さんには、明日会えるが
紬には、休みの間に
会う約束をした。
そのときに
輝さんとの
詳しい話をしようと
思っていた。
二人で輝さんのマンションに帰り
荷物を置いてから
食事に出掛けた。
美味しい和食が食べたい
と、言っていたからか
輝さんが美味しいお店に
連れて行ってくれた。