守るべきは・・・誰
3】
☆☆理解できない
泣きつかれて
眠ってしまったのか
瞼が痛かった。
起きて仕事部屋を出るが
マンションの部屋の中は、
物音一つしていなかった。
陸は、寝ているのだろうか
わからない・・・・・
私は、シャワーを浴びたくて
着替えをクローゼットに取りに行き
シャワーを浴びて
出社の準備をして
マンションを後にした。
会社の近くのカフェで
簡単な朝食を済ませた。
昨夜から何も食べていないが
食欲は、なかった。
陸と結婚して
仕事以外で、はじめて朝食を
一緒に取らなかった。
なぜ、こんなことに。
陸の元カノは、どんな気持ちで
との思いに・・・・行きつくが
私は頭をふりながら
仕事に集中しよう
と、頭の中を切り替える。
会社につくと
先輩プランナーの
恭子さんから
「結月ちゃん、おはよう
今日は、ずいぶん早いのね」
「恭子さん、おはようございます。
早く寝たら、早くに目が覚めちゃって。」
と、言うと
恭子さんは、笑いながら
「何?そんなに早く寝たの?」
「あ~、実は、夕飯も食べずに
寝てました。」
と、笑いながら話すと
「あら、そうなの?
たまには、いいんじゃない。」
と、話しながら
仕事の準備をする。
私が勤めるのは、
大手住宅メーカーの会社である。
大学時代にインターンシップで
お世話になり内定を頂いた。
だが、私はインテリアプランナーの
試験に落ちてしまい
内定取り消しになると
思っていたが·····
支店長から
プランナーの仕事を学びながら
試験に望めば良いと
言ってもらえた。
私は、それから
仕事も試験勉強も頑張って
二年目にインテリアプランナーの
試験に合格した。
それからも、
恭子さんに教わりながら
精力的に仕事をこなしていった。
その二年後に
私がデザインした物が賞を貰い
恭子さんをはじめて
課長も、営業の方々も
支店長も喜んでくれて
その日にお祝いで
飲み会を開いてくれた。
その帰りに陸と出会った。