守るべきは・・・誰
☆☆ありのまま
夕飯の準備ができた時に
輝さんが帰ってきた。
「お帰りなさい。」
「・・・・・・・
「ん?輝・さ・・わぁっ・・・・」
いきなり、輝さんに抱きしめられた
「いいなぁ、結月がいるって!
お帰りなさいって!
いいなぁ。」
と、言われて
「うふふっ、良かった。
喜んでもらえて。」
「嬉しいよ。すっごく。
もう、絶対に離さない。
絶対に俺の嫁にする」
と、言うから
「クスクスっ、ありがとう。」
と、言ってしばらく抱きしめ合い
輝さんは、手洗いと着替えに行き
私は、料理を温めに。
「美味しい。
疲れているのに、ありがとうな。」
「ううん、ゆっくり眠らせてもらったから。
こちらこそ、朝食ありがとう
ございます。」
「あれくらい、なんでもないよ。」
二人で、いろんな話しをしながら
夕飯を食べて
お風呂に入りベッドへ。
そう、私達はまだ身体の関係はない。
輝さんが、
「結月が落ち着くまで待つ」
と、言ってくれたから。
ベッドに入ってから
思い出した私は
輝さんに紬から聞いた陸の話をした。
輝さんから
「結月は、どうしたい?」
と、訊かれ
「う~ん、私は今さら合っても
と、思うけど。
陸のご両親には、きちんと
挨拶状を出したいと思っているの。」
と、言うと
「結月が、思うようにしたら
いいよ。
俺は、結月が俺から
離れて行かなければそれでいいんだ。」
と、言うから
真っ赤になりながら
「うん、ありがとう。」
と、言い
その日も輝さんに
抱きしめられながら眠りについた。
翌日、
紬には、ラインで
輝さんと話した内容を伝え
朝の内に会社に行き
恭子さんに挨拶をして
少し話してから
会社を後にした。
もちろん、会社を出る前に
輝さんには連絡をして
「先に帰ってるね。」
と、言うと
「一緒に帰りたいが。
早く、帰るようにするから。」
と、言うので
「庄内支店長、きちんと仕事して
くださいね。」
と、言うと
笑いながら、
「わかった。」
と、言って電話を切った。
明日は、土曜日で休みだから
輝さんとゆっくりしよう。
と、考えながら
夕飯の買い物をして
レターセットを購入して
木原のご両親に
手紙を書く。
夕飯を準備して
洗濯物を片付けて
ペンを持つ
初めは、緊張していたが
ありのままに
お礼の言葉と
お詫びの言葉を書く事にすると
すらすらと書く事ができた。
明日、ポストに投函する事にした。