守るべきは・・・誰
17】

☆☆プロポーズ


翌日、輝さんは約束通りに
私を郵便局に連れて行ってくれた。

「ここにいるから。」
「うん、ありがとう。
出してくるね。」
最後まで、きちんと一人で
と、言われているみたいで
ありがたかった。

切手を買い、局員さんに
お願いした。

『お義父さん、お義母さん
ありがとうございました。』
と、心の中で言いながら。

車に戻ると
輝さんは、優しい目で微笑んでくれた。

それから、ショピングモールに
連れて行ってくれたが
本当に、大きくて、びっくりした。

「迷わないように」
と、輝さんから手を繋ながれて
色んな所を見て回った。
なんか、楽しくなってきて
ウキウキしていた。

一通り輝さんも、
私も欲しいものを買い終え
輝さんが、
「後一軒行きたい所があるんだ。」
と、言い一緒に行くと

そこは、ジェリーショップで・・・・

輝さんは、お店の人と話して
紙バックを受け取り
「終わった。
少し遅くなったけどランチにしょうか?」
と、言うから
二人でオープンテラスで
軽くランチを食べて
ショピングモールの下の方に
海岸あって遊歩道になっていた。

まるで、海の上を歩いているような
感覚。
沢山のカップルがいた。

あちこちにベンチもあり
私達もベンチに腰かけて
海をみていた。

海は、キラキラと光
とても綺麗だった。
「久しぶりに海をみた。
すっごく綺麗。」
と、言うと
「俺もだ。本当に綺麗だな。」
二人でしばらく海を堪能していると
「結月、俺の事を愛してくれるか?」
と、輝さんに訊かれて
きちんと気持ちを伝えようと思い
「はい。輝さんが好きです。
輝さんの優しさも強さも
包容力も・・・・
全てを愛しています。」
と、言うと
びっくりした顔をする輝さん。

だが、すぐに破顔して
「俺も、愛してる。
大野 結月さん
俺と結婚して下さい。」
と、先ほどジェリーショップで
もらった袋から四角い箱を取り出し
私の手にのせた。

私は、箱と輝さんの顔を
交互にみると
輝さんが箱を開けて
ビロードの入れ物を開いた。

そこには、綺麗で可愛い指輪が
入っていて
それを取り出して
私の指に嵌めた。

私の頬には、涙が流れ
輝さんは、少し困った顔をしながら
「気にいらなかったか?」
と、言うから
首を横に何度もふり
「あり・・がと・・うっ
ござ・・いっ・・ます。
うれ・・しいっ・・・ですっ・・・」
「そうか?良かった。
結月、返事きかせてほしい」
「こんな・・・私で・・・よければ
宜しく・・・お願いしますっ・・」
「ありがとう。必ず幸せにする。
俺は、結月が良いんだ。
結月だから結婚したいんだ。
他の誰かでは嫌なんだ。」
と、輝さんは言ってくれて
私を抱きしめてくれた。
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