守るべきは・・・誰

☆☆愛してる


それからは、
結月のご両親にご挨拶に行き

前回の事もあり
心配されるご両親に
誠心誠意、気持ちを伝えた。

長い俺の片想いだと話すと
びっくりされながら
笑ってくれた。

始めてきく結月は
若干ひきぎみ?かな

お義父さん、お義母さんに
守るべき人を決して
間違えないことを再度お伝えし
結婚を了承してもらった。

帰りに、結月に
お礼を言われたが
俺の方が、お礼を言いたいぐらいだ。
「だけど、知らなかった。
そんなに長く輝に
想われていたなんて。」
と、言われて
「なっ。あっと、引いたか?」
「ん?まさか~。嬉しかったよ。」
と、言われて
思わず結月にキスをしていた。
「わっ、なっ·······」
「ごちそうさま」
もう、勝てない
と、言う結月の手を握りしめ
車を運転した。

翌週には、俺の家に結月を
連れて行く。

結月は、緊張していたが
結婚の“ け ”の字も出さない
息子に諦めきっていた
両親の喜びは大変なもので
結月は、大歓迎を受けて
逆にびっくりしていた。

娘のいない両親は、
結月をとても気に入り
「直ぐにでも入籍しなさい
結月ちゃんに逃げられないように」
と、言う母親に
俺も父親も結月も
笑い始めて
母親は、キョトンとしながら
本人も笑いだし
終始賑やかな挨拶となり
結月もほっとしていた。

両親は、結月の前の結婚を聞いて
驚きながらも辛い思いをした
結月を労いながら
俺に
「しっかり結月ちゃんを
    守って行きなさい。」
と、言った。

結月は、そんな両親に
感謝しながら涙を流していた。

母親は、
「買い物とか
   今度一緒に行ってくれる?」
と、言い
結月も
「是非。」
と、答えて二人であれこれ
話をしていた。

俺達は、入籍を早目にして
式は、身内だけで行った。

瀬尾夫妻と結月の友人の紬さんと
紬さんの彼氏で弁護士として
結月がお世話になった三樹さんにも
参列してもらって
厳かで思い出に残る
結婚式を挙げることができた。

瀬尾夫妻も紬さんたちも
両家の両親たちも
結月の綺麗さを口々にしながら
喜んでくれた。

「ゆず、愛してる。」
「うん、私も輝を愛してる。」
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