【完】ボクと風俗嬢と琴の音

「いいんですか?」


「何突然敬語とかウケる。
カレーなんて一人分作る方がめんどくさいし」


「食べる食べる~ありがたき~!これからホッカホカ弁買ってこようかな~って考えてたところだし」


食事は各自で。
とはいえ、自炊派のハルと、全く自炊をしないわたし。
冷蔵庫は半分使っていいと言われたけど、実際飲み物くらいしかいれておく物はないわけで


そして家にいる時は二人分も一人分も一緒だ、と言ってわたしの分までご飯を作ってくれる。
そしてそれに甘えている。有難く。だってご飯はひとりで食べるよりふたりで食べる方が美味しいし。
だから有難く、彼の好意に甘んじている。


代わりと言ってはなんだけど、だから琴音のお世話をしたりしてる。ハルがいない時は




家事に対して拘りが強いらしく
掃除をしようと思っても、大概はハルが自分でこなしてしまう。
マジで主婦?と思う。




「んん~うっまいねぇ!!!」


「ただのカレーじゃん!」


「こんなおいしいカレーはハルにしか作れないよ!!
おかわりしようっと!!」


「本当に琴子は小さいのによく食べるよなぁ…」


「小さいは余計!!!全国のちびに謝れ!!」


「はいはい、ごめんなさいごめんなさい」


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