【完】ボクと風俗嬢と琴の音
話は琴音の避妊手術。
半年を過ぎた頃から避妊手術が出来るようになる。
雄猫は入院せずに帰ってこれるのだが、雌猫はお腹を切るわけだから入院を要する。
まだ先の話なんだけど、それを琴子に話したらいきなり泣き出してビビった。
「避妊手術をすることによって病気の予防にもなるし
発情期が来たら、家猫の琴音にとってそっちの方が可哀想だろっ?!」
「あたしが処理すると!」
「バカか!!!」
「うぅ…お腹切るなんて…
傷物になってしまうやん…」
ぎゅっと琴音を抱きしめる琴子の瞳からぽろっと涙がこぼれる。
「それにもし手術が失敗したら…どうしよっと?!」
「失敗なんてしないってば!!!
とにかく今すぐって話じゃないし
最寄りで良さげな動物病院も見つけないとなぁ…
ワクチンとかも打ってあげなきゃいけないし…」
ネットで評判の良さげな病院探さないとなぁー。
そう考えながらゴミをまとめていたら
さっきまで大泣きしていたのが嘘のように
琴子は琴音の写真を携帯で何枚も撮り出した。