【完】ボクと風俗嬢と琴の音

「お前は山岡さんをどう思ってるんだよ?」


「どうって…
素敵な子だと思うよ。
可愛いし、性格も優しいし」


「だろー!!しかも山岡さんって大学のミスキャンパスだったんだってー!
お嫁さんにしたいナンバー1だよなぁ。
いいなぁ、晴人は」


「だからそんなんじゃないって!
内容だって他愛のない事ばかりだし
今日はどこどこでご飯食べました~とか…」


「バッカだね、お前は。
それって食事に誘ってほしいってことじゃんか。
山岡さんから誘えないだろ、お前から行けって」


「え…そーかなぁ、う~ん…」



山岡 美麗(ヤマオカ ミレイ)


ちなみに下の名前は連絡先を交換して初めて知った。
名前まで麗しい。
名は体を表すって本当だ。


彼女は入社してからも話題の同い年の女の子だった。
もちろん俺も一目見た時から可愛いと思っていた。


でもスペック的に考えて
俺とは不釣り合い。



俺なんて………。


一緒にいてもつまらない男だし
彼女を楽しませれる場所に連れて行く自信もない。


あんな子が彼女とか人生バラ色だろうけど。

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