【完】ボクと風俗嬢と琴の音

けれど琴子に出会って自分の中の風俗嬢のイメージが変わったのも事実で
だから優弥がキャバ嬢を好きになろうと、その人の人間性を知らない以上反対も賛成も出来ないのだ。


「いい子なのよ~マジで。
キャバ嬢つーんだから同伴とかでお客さんとかと良いところで飯食ってたりすんだろーけど
俺の連れてく何でもない居酒屋でも喜んでくれてさー」


琴子は反対してたけど
上手くいくものなら、上手くいってほしいものだ。
優弥が良い奴ってのは俺のお墨付きだし。


「まぁ!俺の事はどうでもいいから!
お前も頑張って見ろよ!
山岡さん俺に会っても晴人の話ばっかりなんだからさー」


「あぁ……」




その日は少しだけ残業して
帰り道、山岡さんへのラインを返した。


本当、何気ない事ばかり。

女の子らしい内容。


流行りの映画は見ないけど、彼女がお勧めするラブロマンスなら我慢して見れそうだし
イタリアンやフレンチなんて興味ないけど、彼女と向き合って食べる食事なら…それだけでバラ色。

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