【完】ボクと風俗嬢と琴の音
「あのー…気に入らなければチェンジもできますんで…。
うちにはランキングに入ってる子で結構可愛い子もいますよ。
わたしより、全然」
何かを言えば言うほど、男はしかめっ面。
「何だ…お前…
別に風俗利用するほど困っちゃいねぇっつってんだろ」
「じゃあ普通にお話しすればいいでしょうか?
プレイしないでお話しだけ希望のお客さんもいますので
それでも料金発生しますけど……」
何こいつ、話通じない系?
いまいち何をして欲しいのか分かんないんだけど。
「お前!俺は今をときめく西城グループの次期社長の西城大輝だぞ?!」
いや、だから誰だよ。
しかも自分で今をときめくなんて言っちゃって、サム……!!
「西城グループ?
あぁ!!!!」
こいつ!!
見た事ある!!
何かハルの読んでいた経済系の小難しそうな雑誌の中で!
ホテルリゾート関係を経営している有名な西城グループの次期社長。
今をときめく若手エリートとかって言って特集されていた!!
ハルと一緒に雑誌でイケメン美女探しゲームをしていた時に見た気がする。…つーか下らないゲームしてんな。